香木・香料のはなし -甘松-
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甘松
香木・香料のはなしの第六回目のテーマは「甘松(かんしょう)」です。
甘松(かんしょう)は、ネパールやブータンなどのヒマラヤ山系、中国の山岳地帯が原産のオミナエシ科の多年生草本です。その根や茎から香料を採ります。
![乳香](http://www.baikundo.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2015/09/kansyo.jpg)
甘松
※画像は(株)長川仁三郎商店からご提供いただきました。
甘松は日本において、平安時代などに薫物の原料として用いられてきました。香りは、 それだけで嗅ぐとウッディーで少しカビ臭さを感じるような香りであるため、あまり良い香りとは感じないかもしれません。しかしながら、沈香や白檀などと合わせることで、濃厚な甘みを感じさせる香りとなります。また、体内の器官を調整したり、イライラや興奮を抑制するような鎮静作用があると言われています。