信長の香炉のはなし

三足の蛙

信長の香炉

 香炉は読んで字のごとく、香料を加熱して香りを発散させるための器のことです。香炉や香立てなどの香器にこだわるのも、お香やお線香の楽しみの一つです。

 かの織田信長公が愛したとされるのが、“唐銅香炉「三足の蛙(みつあしのかえる)」”という香炉です。

 この香炉は、信長らが活躍した時代よりもずっと昔に中国から伝来したものだと言われています。
また、三足の蛙とは、青蛙神(せいあじん)という中国の霊獣で、三本足の蟾蜍(せんじょう、ヒキガエルのこと)のことです。天災を予知する力を持ち、大変縁起が良いものとされています。

 さて、この三足の蛙という香炉、よく見るとつぶらな瞳をしていて、とても愛嬌があります。
 ですが、ただかわいいだけではありません。

 なんと、この三足の蛙には、本能寺の変の前夜に突然鳴き出し、信長公に異変を知らせたという伝説があるのです。三足の蛙は鳴き続け、蜀江(しょっこう)の錦で覆ってようやく鳴き止んだといわれています。

 本当に鳴いたかは定かではありませんが、本能寺の変の前日に信長公は公家や豪商を招いてお茶会を開いていたとされます。もしかしたら、この茶会などでも三足の蛙が使われていたのかもしれません。

 そう思いを馳せると、三足の蛙は信長公の傍らで歴史的な瞬間の一部始終を目撃してきたのかもしれませんね。
 三足の蛙は現在も、本能寺の大寶殿宝物館で見ることが出来ます。

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